機能の紹介

このページでは方眼Diffの機能の詳細を紹介します。

機能概要

出来ること

  • Excelシート同士を比較し、内容の異なるセルを検出できます。
  • セルの内容が数式の場合、数式文字列/計算結果の値のどちらで比較を行うかを指定できます。
  • 行や列の挿入や削除によるギャップを自動で検出できます。
  • 2つのExcelファイルを指定することで、それらに含まれる名前の似たシート同士を自動でマッチングし、複数のシートを一度に比較することができます。
  • .xls/.xlsx/.xlsm形式のExcelファイルのワークシートに対応しています。異なる形式のExcelファイル同士を比較することもできます。
  • 比較結果のレポートは、次の2つの形式を選べます。
    • 差分内容を記したテキストファイルを表示
    • 比較対象Excelファイルの差分箇所に色を付けて表示(コピーしたものに対して色を付けます。元のExcelファイル自体は更新しません。)

出来ないこと

  • 比較できるのはセル内容の文字列のみです。それ以外の一切、例えばフォント、セル背景色、セルコメント、オブジェクトなどを比較することはできません。
  • .xlsb 形式のExcelファイルには対応していません。また、ワークシート以外のシート(グラフシートやダイアログシートなど)には対応していません。
  • 方眼Diffはシンプルで使いやすいことを最重視して設計されています。そのため、比較条件やレポート形式を細かく指定することはできません。
  • Excelは高機能なアプリケーションであり、世界中で様々な用途や方法で利用されています。方眼Diffは可能な限り正しく機能することを目指していますが、対応できない場合があります。

動作の仕組み

実行結果の保存

方眼Diffは指定された2つのExcelファイルを読み込み、結果レポートを出力します。

結果レポートは「作業用フォルダ」に出力されます。「作業用フォルダ」はお使いのPCによって異なり、Windows 10の場合は通常は「C:\Users\username\AppData\Local\Temp\xyz.hotchpotch.hogandiff\yyyymmdd-hhmmss-SSS」となります。

この作業用フォルダに次のファイルが出力されます。

  • 元の比較対象Excelファイルをコピーし、差分箇所に色を付けたもの:レポートオプションで「差分セルに色を付けて表示する」をチェックすると出力されます。元のExcelファイルを直接更新することはありません。
  • 差分内容が記載されたテキスト:レポートオプションで「比較結果のテキストを表示する」をチェックすると出力されます。

これらのファイルは、お使いのPCにインストールされているアプリケーション、通常はMicrosoft Excelやメモ帳を利用して表示されます。これらのファイルを表示するためのアプリケーションがインストールされていなかったり、拡張子に対する登録がなされていなかったりする場合は、上記のファイルは出力されますが、表示することはできません。

「作業用フォルダを表示する」ボタンをクリックすることで、作業用フォルダを表示することができます。不要になった結果ファイルや作業用フォルダは削除して問題ありません。「古い作業用フォルダを削除する」ボタンをクリックすることで、一括で削除することができます。

オプション設定の保存

「設定を保存」ボタンをクリックすることで、オプションの設定内容を保存することができます。オプション設定内容を保存すると、次回起動時に保存した内容でアプリケーションが起動します。

方眼Diff.exe と同じフォルダの「hogandiff.properties」というファイルに保存されます。このファイルを削除すると、デフォルトの設定でアプリケーションが起動します。

Javaランタイムについて

※このセクションの内容はやや技術的であるため、興味のない方は読み飛ばしてください。

方眼Diff は Java ベースのプログラムであり、実行するためには Java ランタイム(JRE : Java Runtime Environment)のバージョン11以上が必要です。

従来のJavaアプリケーションでは、アプリケーション本体とは別に、あらかじめお使いのPCにJavaランタイムをインストールしておく必要がありました。方眼Diffではこの手間を省くために、zipパッケージの中に最小構成のJavaランタイムを同梱して配布しています。このため、zipファイルを解凍するだけで方眼Diffを利用することができます。

何らかの理由で、方眼Diffに同梱されたJavaランタイムではなくお使いのPCにインストールされたJavaランタイムを利用したい場合は、方眼Diff.exe と同じフォルダに格納されている「jre-min」フォルダを別の名前に変更するか、方眼Diff.exe のみを別の場所に移動させてください。これによりお使いのPCにインストールされているJavaランタイムが利用されるようになり、方眼Diffの起動時間が短縮される可能性があります。なお、JavaランタイムにはJavaFXランタイムが含まれている必要がありますので、ご注意ください。

VMオプションの指定について

※このセクションの内容は非常に専門的であるため、興味のない方は読み飛ばしてください。

「方眼Diff.exe」と同じフォルダに格納されている「方眼Diff.exe.vmoptions」ファイルに記述することで、JVMオプションを指定することができます。
初期設定では次の内容が記述されています。

-Xms256m
-Xmx1024m

上記のように、改行区切りでオプションを追加することができます。

「方眼Diff.exe」の処理がメモリ不足で終了してしまう場合は、「-Xmx」の値を大きくすることで改善される可能性があります。
ただし、極めて専門的な知識を必要としますので、よく分からない場合は初期設定のままにすることをお勧めします。内容を変更する場合は自己責任でご実施ください。

画面各部の説明

比較メニュー

  • 「ブック同士を比較する」
    • 2つのExcelファイルを比較します。
    • 名前が似ているシート同士を自動でマッチングして比較します。
  • 「シート同士を比較する」
    • 2つのExcelシート同士を比較します。
    • 同じブックの中のシート同士でも別のブックに属するシート同士でも比較することができます。

比較対象の指定

  • Excelブックの指定
    • ファイル選択ダイアログまたはファイルのドラッグ&ドロップで比較対象のExcelブックを指定します。
    • .xlsx/.xlsm/.xls 形式のブックを指定することができます。
    • 2つのブックの形式が異なっていても構いません。
  • シート名の指定
    • 比較メニューで「シート同士を比較する」を選択した場合は対象のシートを選択します。

オプションの指定

比較オプション

  • 「行の挿入/削除を考慮する」
    • このオプションをOFFにした場合は、行番号の同じ行同士が比較されます。
    • このオプションをONにした場合は、内容の似ている行同士がマッチングされて比較されます。似ている行が無い場合は余剰行(挿入または削除された行)と判断されます。
  • 「列の挿入/削除を考慮する」
    • このオプションをOFFにした場合は、列記号の同じ列同士が比較されます。
    • このオプションをONにした場合は、内容の似ている列同士がマッチングされて比較されます。似ている列が無い場合は余剰列(挿入または削除された列)と判断されます。
  • 「値を比較する」「数式を比較する」
    • 数式セルの比較方法を指定します。
    • 「値を比較する」を選択した場合は、Excelファイルにキャッシュされている計算値に基づいて比較を行います。
    • 「数式を比較する」を選択した場合は、数式文字列(例えば “SUM(A1:C5)”)に基づいて比較を行います。

レポートオプション

  • 「差分セルに色を付けて表示する」
    • このオプションをONにした場合は、比較対象のExcelファイルの差分箇所に色を付けたものが比較結果レポートとして表示されます。(元のExcelファイルそのものは変更せず、コピーしたものに色を付けます。)
    • 差分箇所が分かり易いように、Excelファイルに元々付いていた色(セル背景色、フォント色、罫線色など)はクリアされたうえで、差分箇所に色を付けます。
    • 元のExcelファイルが大きいと、処理に時間がかかる場合があります。
  • 「比較結果のテキストを表示する」
    • このオプションをONにした場合は、差分内容の記載されたテキストファイルが比較結果レポートとして表示されます。

実行オプション

  • 「比較完了時にこのアプリを終了する」
    • このオプションをONにした場合は、比較処理がエラーなしで完了した場合にこのアプリケーションが自動で終了します。方眼Diffをコマンドラインアプリケーションとして利用する場合に便利です。

ボタン

  • 「設定を保存する」
    • オプション設定内容をファイルに保存し、方眼Diffを次回起動した際にも同じ設定内容で表示します。
    • 「方眼Diff.exe」と同じフォルダの「hogandiff.properties」というファイルに保存されます。

実行エリア

  • 「実行」
    • 比較処理を実行します。
    • 比較対象のExcelブックやシートを指定することで、ボタンが有効になります。
  • メッセージ表示エリア
    • 比較処理の実行状況が表示されます。
  • 「作業用フォルダを表示する」
    • 比較結果レポートとして表示されるExcelファイルやテキストファイルが保存される作業用フォルダをエクスプローラで表示します。
    • 作業用フォルダはシステム固有の場所に作成され、変更することはできません。Windows10の場合は、通常「C:\Users\username\AppData\Local\Temp\xyz.hotchpotch.hogandiff」の配下に作成されます。
  • 「古い作業用フォルダを削除する」
    • 作業用フォルダとその内容を削除します。
    • 使用中などの理由で削除できないファイルはスキップします。

コマンドライン起動書式

基本構文

> 方眼Diff.exe bookPath1 bookPath2 <OPTIONS> 

オプション構文

--consider-row-gaps=[true|false]
--consider-column-gaps=[true|false]
--compare-on-formulas=[true|false]
--show-painted-sheets=[true|false]
--show-result-text=[true|false]
--exit-when-finished=[true|false]

オプションの説明

オプション 説明 デフォルト値
–consider-row-gaps 行の挿入/削除を考慮する場合に true を指定します。 true
–consider-column-gaps 列の挿入/削除を考慮する場合に true を指定します。 true
–compare-on-formulas セルの内容が数式の場合に、計算値ではなく数式文字列を比較する場合に true を指定します。 false
–show-painted-sheets 結果レポートとして、元のExcelファイルの差分箇所に色を付けたものを表示する場合に true を指定します。 true
–show-result-text 結果レポートとして、差分箇所が記載されたテキストファイルを表示する場合に true を指定します。 true
–exit-when-finished 比較処理が正常に終了した場合にアプリケーション(方眼Diff)を自動で閉じる場合に true を指定します。 false

> "C:\Program Files\方眼Diff-0.6.0\方眼Diff.exe" "C:\サンプル1.xls" "C:\サンプル2.xlsx" --consider-column-gaps=true --show-painted-sheets=false

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