このページでは方眼Diff v1.6.0 で変更された内容をご紹介します。今回の目玉は比較対象の拡大です。セルのハイパーリンク、ブックに定義された名前、マクロ(VBA)のコードを比較できるようになりました。また、AI 連携をアプリ画面から簡単に行えるようになりました。
1. 比較対象の拡大
1-1. ハイパーリンクの違いを検出(新機能)
セルに設定されたハイパーリンクの違いを検出するようになりました。
- リンク先(URL・ファイルのパス・ブック内の場所)の違いを差分として報告します。表示されている文字列が同じでもリンク先が違えば差分になります。
- ヒント(リンクにマウスを重ねたときに表示される説明文)の違いも検出します。
- 差分のあるセルは着色ファイル上で他の差分と同じ色で塗られ、レポートにはリンク先が
[link:]、ヒントが[hint:]の付記として表示されます。 - .xlsx / .xlsm / .xls のいずれにも対応しています。
なお、HYPERLINK 関数で作られたリンクは対象外です(リンク先がファイルに保存されないため。数式を比較すれば数式の違いとして現れます)。
1-2. 名前の定義・マクロ(VBA)の比較(新機能・オプション)
設定エリアに「名前の定義・マクロも比較する」オプションを追加しました(既定はオフ)。オンにすると、シートの比較に加えて次の 2 つを比較します。
- 名前の定義:追加・削除と、参照先(参照式)の変更を検出します。
- マクロ(VBA):標準モジュール・クラスモジュール・シートやブックのモジュールのコードを行単位で比較し、変更された行・片方にしかない行・モジュールの追加/削除を検出します。.xlsm と .xls のどちらにも対応し、形式が異なるファイル同士でも比較できます。
結果は着色ファイルには反映されず、比較結果レポートに「名前の定義」「マクロ(VBA)」の節として記載されます。コマンドラインでは --extras、AI 連携(MCP)では compareExtras で指定できます。
1-3. 他のブックを参照する数式の参照先を比較(改善)
「数式を比較」を選んだとき、='[売上.xlsx]集計'!A1 のように他のブックを参照する数式は、参照先のブック名まで含めて比較するようになりました。参照先だけが違う数式を差分として見つけられます。
あわせて、.xls 形式のファイルで他のブックへの参照が自ブック内のシートへの参照として誤って表示されていた不具合を修正しました。
1-4. .xls の名前を参照する数式が正しく比較されない不具合を修正
「数式を比較」を選んだとき、.xls 形式のファイルで =SUM(売上範囲) のように名前を参照する数式が、数式ではなく値として比較されてしまう不具合を修正しました。
2. AI 連携の登録がアプリの画面からできるように(改善)
設定エリアに「AI 連携…」ボタンを追加しました。Claude Desktop と Claude Code への方眼Diff の登録・解除を、設定ファイルを手で編集することなく行えます(Windows・macOS)。それ以外の MCP 対応クライアントへの登録方法は「AI 連携(MCP)の使い方」をご覧ください。
3. その他の改善
- コマンドライン(CLI)の結果出力を読みやすくしました。件数の表記を統一し(余剰行
A:1/B:0など)、--verboseでもシートやファイルの見出しに件数を添え、ブロックの間に空行を入れました。AI 連携(MCP)のセッション要約も同じ形式に揃えました。 - 表示言語の扱いを揃えました。CLI と AI 連携(MCP)も、アプリの設定(未設定なら OS の言語)に従って日本語・英語・中国語で出力します。比較結果レポートのファイル名も表示言語に追従します(英語なら
report_〜.xlsx)。 - レポートでセルのメモ(コメント)を示す付記を、言語によらず
[memo:]に統一しました(従来は日本語では[メモ:])。
4. 不具合修正
- 着色した Excel ファイルで、余剰行や移動行の帯の行の高さが元のシートより広がることがある不具合を修正しました。
- フォルダ選択ダイアログの結果によってはアプリが終了してしまうことがある不具合を修正しました。あわせて、画面操作中の予期しないエラーでアプリが終了しないようにしました。
- AI 連携(MCP)のツール説明で .xls が対応形式に含まれていなかった点を修正しました。
ご利用いただく中で不具合・改善要望・ご質問等がございましたら「お問い合わせ」ページからお寄せください。方眼Diff が皆様のお役に立つことを願っております。